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初春

オッパイポロリ
正月から昔の話をして恐縮ですが、近年の正月は大晦日の単なる翌日に過ぎない気がして、年が明けて本当に目出度いのかどうか疑ってしまうこの頃です。年の初めの凛とした気の引き締まる厳粛な静寂さがなく、歩いている人の顔に何とはなしに晴れ晴れ感がうかがえるだけで、街の表情にも正月独特の行事も見られません。
昨年暮の紅白で、オッパイを見せるような不祥事があったとか。
下品になったものです。
私はこの三十年来紅白は見たことないのですが、やはり紅白歌合戦は日本の国民的行事であり、これを見ながら家族団らんというのがごく普通の日本人の定番であり、そこにオッパイを見せる演出というのはいささかどんなものかと思うわけです。担当のディレクターがOKしていたとは到底思えないし、リハーサルをすませたあと、一発本番で受けを狙ったタレント側の行為だとすれば、いかにも迂闊で浅はかな行いといわねばなりません。
奇をてらったり、仲間内だけで盛り上がったりは、本当の大人の芸人がやれば、りっぱなスラップスティック芸にもなるのでしょうが、最近の若手タレントばかりのバラエティ番組では、不快な想いばかりで目を覆いたくなるようなものがあります。
男だか女だかわからないようなタレントや、お笑い芸人といわれる芸NO人などを含め、上は政治家から下はちょいギャルまで楽屋受けの学芸会のような番組の数々に、ただただ呆れるばかりで、なにをか況やと苦々しく見ている人々も多いはずです。
視聴率だけ取れれば良いとしている社会の公器も、ここまで堕落すると社会全体に与える悪影響が大きすぎます。民放には視聴料を払っていないので、金を出していないから文句をいう筋合いではないとはいえ、NHK含めた各局の現在のありようは、大いに問題ではないでしょうか。
番組をつくる制作側もプライドと多少の見識を持たなければ、一般国民から馬鹿にされ、見放されるばかりだということを是非してもらいたいと思います。。
衣食足りて志なし。この国はどうなってしまうのか妙に憂国の正月でした。
それにしても、正月に聴いた落語「三方一両損」の大工の熊さんのように、
「どうかして棟梁になりたくねえ、金を残すような目にあいたくねえ、どうか出世するような災難にあいたくねえと思えばこそ、毎朝、金毘羅様へお灯明あげて‥‥」
カネにならぬことに一所懸命やるのは贅沢なことですね。

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